こんにちは。4年の伊藤です。
どうやらこのブログは4年生にも回ってくるらしいですw
完全に油断してました。
さて、5月第4週の練習についてです。
伊藤は例によって土曜も研究室に籠もってパソコンをカタカタやってました。
今週こそは土夜にみんなと晩ごはん食べたいな?と思っていたところに朗報が。
「慶大、はしかで休講」
空気読めるじゃないか慶應大学!!しかし結局資料がまとまらず土曜は不参加に。
実は洗艇で潜ってもいいかなとか思っていただけに残念です。
日曜の朝にネオパに来てみると岸壁に無数の寝袋が。
死体安置所かっ!!などと思いつつみんなの起床を待っていたらなんと自分も寝てしまい、結局1年生に起こされました。
その後ネオパを眺めていると自然と4年生が集まって語る流れになりました。
みんな今からネオパを手放すという実感があまりなく、空っぽの船内やフィッティングしてないデッキは整備で何回も見ましたし、曲がってるマストや使えない計器もいつも通りで、きっと娘が嫁に行く日の父親はこんな気分なんだろぅなどと思います。当たり前のようにあったものがなくなる気分は、本当になくなってみないと分かりません。
しかしバックステイに付いているKCC旗を近藤が外したときに、あぁ、もうこの船はネオパじゃないんだな、と思いました。そして、僕が1年のころに占領していたポートスタンのパルピットに体育座りしながら、元ネオパとの思い出は新艇には持ち込まないようにしようと決めました。この船のことは無理に語り継ごうとしなくても、10年20年経っても忘れないと思います。旧艇を引きずって新艇に馴染めないのも、新艇に馴染むために無理に旧艇を忘れるのも、たぶんどちらも間違いでしょう。元ネオパとの思い出は各人で整理して、積極的に新艇との思い出を作ろうと思います。というか特に後輩にはそういう気持ちでいて欲しいと思いました。
その後、3時前に新艇がやって来ました。僕は京急の岸壁で待っていたのですが、初めて見たときに衝撃が走りました。
「どんだけ慶應カラーなんだこの船は!!」と。
さっきの旧艇での誓いを吹っ飛ばす圧倒的なまでの違和感!!アップされた写真を見ればお分かりかと思いますが、上架した新艇を僕がめっちゃガン見してます。
「誠之、これが新しいお父さんよ」状態です。
はしごでデッキに登ってみると完全に
O B 艇 に 乗 っ て い る 感 じ
とりあえず足元が。。。木っ!!いや違った、ウッド!!ウッドです!!
船内もキレイ!!あ、コンロ!!これ見たことある!!KAZIで!!(笑)
などと近年まれに見る興奮を覚えました。本当に自分達がこの船に乗るのかと思うと、全く実感が湧きません。本当にOB艇のようです。
正直、今回の新艇購入に関しては、現役は受身の立場に終始していたと思います。自己主張の少なすぎる現役の態度が、OBの皆様から見れば扱いやすくもあり、打っても響かないところであったとも思います。勿論自分では参加意識を持ってやっていたつもりでしたが、未だに新艇の偉容を前に「OB艇」のような感じが拭えません。卑屈になるわけではありませんが、ありがた過ぎて逆に申し訳ない、というのが僕の正直な感想です。これからはできるだけ新艇に関って下さった方々に恩返しができたらと思います。これ、今までの伊藤からすると革命的な心境の変化ですw
そんな感じで激動の週末が終わりました。1年生は速攻で新艇に馴染んでくれたようです。僕は帰り際になっても馴染めませんでした。対岸の元ネオパを見ていると、KCC旗を取った元ネオパは僕に対して急によそよそしい態度になり、なんか生意気に見えました。とりあえず僕も旧艇の幸せを願いつつ新艇との素敵なヨットライフを楽しみたいと思います。来週の進水式にご期待ください。ではでは。